貸している物件の更新をせずに円満に明渡しをしてもらう場合の注意点とは？｜専門家に無料相談できる賃貸経営Ｑ＆Ａサイトはお悩み大家さん

あっちさんさん、

初めまして。
当方、賃貸管理会社です。

このような質問は良く見受けますね。
立場としてあっちさんさんに分が悪い事はご存知ですね？

まず、賃貸借契約は「通常借家契約」か「定期借家契約」か？
「定期借家契約」を取り交わしていたら大方問題は少なくて済みます。

そして、賃貸人側からの解約申し入れをするにあたっても、
賃借人側から、様々な要求が有る筈です。
●現在の敷金全額返金（？）
●引っ越し費用
●引っ越し先の契約金（礼金、仲介手数料）
●6か月前の通知
等など。

ご家族一世帯で住める物件となると退去する側も簡単ではないからです。

あっちさんさんのおっしゃる「円満に」とはどういう意味を言いたいのか分かりません。
もしかすると、現契約者から受け入れ拒否される可能性大と思われます。

やはり、金銭面で解決する方法も視野に入れるべきと覚悟が必要かと思われます。

また、専門家（不動産管理会社、行政書士、弁護士）へお尋ねされてみては？

自己使用は、退去事由になりますので、民法に従って６ヶ月以上の期間をもって、入居者に退去してほしい旨通知してください。
退去に掛かる費用等、保証する事となりますが、詳細はお話し合いで決めることとなります。
例えば・・・
１．敷金は全額返金するのか・・・
２．引っ越し費用を補償するのか・・・
３．転居先の契約費用をどの程度保証するのか・・・　等々
利害関係人が相対でお話しするより、業者さんが間に入ってくれると良いのですが・・・

普通借家契約では、貸主からの解約には法律上の正当事由が必要です。
お客様ご自身が使用なさるということもその理由の一つにはなりますが、周辺に同等の物件が賃借できる場合などは容易ではありません。
なるべく円満に退去してもらえるよう、退去までの一定期間の家賃を無料にすることや引越し費用を負担することなどで、入居者に歩み寄る姿勢が必要かもしれません。

契約書の内容をご確認ください。
まず6か月前ではなく今すぐにでも状況を説明して更新前までに退去が可能かどうか確認してみましょう。伝え方にもよりますので慎重に。

後は相手の状況等によって対応は変わってきますのでその後の検討となります。

退去に問題なければ解約届けを記入してもらいましょう。