小屋撤去工事でテナント内を通る必要があり休日実施の場合の対応と補償｜専門家に無料相談できる賃貸経営Ｑ＆Ａサイトはお悩み大家さん

実損害が無ければ保証は不要でしょう。

せいぜい立ち合いがあった時間の立ち合い料と交通費程度ではないでしょうか。
立ち合いもなければ一切不要でしょう。

今回のように、違法建築の撤去でどうしてもテナントの中を通らざるを得ない場合、オーナー様としても大変ご心配だと思います。
法律上、必ずしも補償が義務になるわけではありませんが、現実的には借主様の協力がなければ工事を進められません。そのため「誠意ある対応」を見せることが大切です。

法律的観点では、
テナント部分は「賃貸借契約」で借主に使用・収益する権利（借家権）が渡っているため、勝手に立ち入ることはできません。
借主の承諾なしでの立ち入りを、強制的に入れば「不法侵入」「債務不履行」とされるリスクがあります。
どうしても、承諾が出ない場合には、「公的な必要性」を示しながら説明建物の保存や必要不可欠な工事の場合、法的手続きを踏んで「使用承諾に代わる裁判所の許可」を得るしかありません。（民法606条、借地借家法）。

とはいえ、実務的には「ご協力いただけることへの感謝の形（協力金・清掃負担など）」
借主へ「義務ではなく感謝」を伝え進めるのが、一番スムーズで現実的です。

補足として、こちらも合わせてお伝えした方が良い点です。

工事は借主の希望に寄り添い行い、事前に日程や内容を丁寧に説明する
店内はしっかり養生し、作業後は清掃まで行う
万一の破損などがあればオーナー側で責任を持って補修・補償する

現状を見ないと判断は難しいですが通常は補償等は必要ないかと思われます。
但し工事が出来ないのであればいくら必要なのか日当分程度なのか確認して判断してみるのが良いかと思われます。