自分名義の家を元嫁に賃貸。名義の権利を主張されずに賃貸借契約を交わすことは可能？｜専門家に無料相談できる賃貸経営Ｑ＆Ａサイトはお悩み大家さん

既に離婚していて、登記上の名義があなたであれば、いくら元嫁でも名義を主張されても認められることはありません。（主張するのは自由にできるので・・・）

子供のことを考えて貸してあげたいという気持ちも分かります。
この様な場合は、少々面倒ですが、数年は１年の定期借家契約で、毎年再契約として、ある程度問題がないと思えるようになったら、２～３年の定期借家契約にするのがよいです。

定期借家契約の成立には要件があります。
１．予め期間を決めなければいけない。
２．契約の更新がないこととする棟の特約を定めないといけない。
３．契約の前に、賃貸人（あなた）が賃借人（元嫁）に対して、定期借家契約である旨を記載した書面を交付して説明しなければいけない。

特に３は、説明をしてもらったことを証明する書面を用意し、説明後に確かに説明をしてもらったとして賃借人から署名と捺印をしてもらう必要があります。
実は、不動産会社に頼んでも上記の要件をミスすることがあり、そうなると普通借家契約の扱いになるので、できれば公正証書で毎回契約をするのが良いです。

なお、借主に出て行ってもらうには、期間満了の１年前から６か月前までの間に、期間満了にて契約が終了する旨の通知をする必要があります（契約期間が１年未満の場合は不要です）。
また、定期借家契約は更新は出来ません。更新ではなく期間満了前に協議をして再契約を結んでおくことで、次の期間の契約となります。

余計なお世話かもしれませんが、商売柄、離婚なさる（なさった）方からの相談などを数多く受けます。そのなかで、元旦那さん名義の家に元奥様が、そのまま住んでいるということがあるのですが、問題になるのが元奥様に新たなパートナーが出来た場合です。これについても特約で「賃貸人の許可なく、入居者以外の者を宿泊させることはできない。賃借人が、賃借している住居に入居者以外を宿泊させる時は賃貸人に対して予め書面で許可を求め、賃貸人から許可をする旨の書面を得なければならない。」などをいけれおくと良いかと思います。

契約としては問題ないと思いますが、感情的な部分を考慮すると今後何らかのトラブルに発展する可能性がないとは言えませんので、それでも賃貸なさるということでしたら、賃貸する理由やそれに伴った期間（できれば定期借家契約）を明記したうえで契約を締結なさるべきでしょう。

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