テナント側から急な賃料値下げ！交渉ならまだしもさも決定のようにFAXが送られてきて…｜専門家に無料相談できる賃貸経営Ｑ＆Ａサイトはお悩み大家さん

契約書の内容に、契約期間満了における更新の際、
契約内容に変更がある場合は協議する旨は記載されておられますか？

確かに、いきなりこの金額でと言われましても、
困ってしまいますね。

ご自身でも相場を確認されたということですので、
相手方が底値で申し出ているのでしょうね。

相場の判断は、最終こじれた場合、裁判所の判断となります。

また、こちらが受けない場合、
相手は供託してくるかも知れませんね。

そうなると、解決するかオーナー様が供託所に受け取りに行くまで、
供託所に支払われた家賃は、供託所にストックされます。

長引くようであれば、完全に持久戦になります。
持ちこたえる資力はありますでしょうか？

また、大手のチェーンが入っているということは
立地的に良いとも思えます。

その大手でなくても別の大手に借り手がすぐに見つかる可能性もありますね。

その辺の判断が非常に難しいところですが、
一度よく考えてみられてはいかがでしょうか？

まずは相手の調べた相場の出所を知った方が良いでしょう。
それに伴って、正確な相場であるか？
その根拠は正しいのか？
の判断につながるかと思います。

お客様が納得できないようでしたらその旨書面で回答なさってください。
一方的に値下げ後の賃料が振り込まれたとすれば、不足分は延滞扱いとなります。
（賃料が不足していればその催促も書面で行ってください）
このようなケースでは”賃料減額請求”といった裁判になります。

いずれにしましても最終的には相場に集約されますので、インターネットなどで類似物件の相場を確認なさってください。
その上で”明らかに”先方の提示賃料が安いようでしたら淡々とお断りすることが良いのではないかと判断いたします。

最近の大手チェーン店は、まず担当者から大幅減額交渉が入るようです。
ただし一方的に決められる訳じゃないので、こちらからの返答も自由です。

一般的には最近の景気を考えると、その店の売上が下がっているようなら少し減額に応じてあげるのがスムーズかと思います。
大手さんでも撤退する事に躊躇のない時代ですので、家主としては継続して借りていただくのが一番ですからね。

大手企業の交渉担当は強かですから、負けずに納得できる額で交渉してください。