共同経営ビルの一部分を売却することはできますか？｜専門家に無料相談できる賃貸経営Ｑ＆Ａサイトはお悩み大家さん

ももたろこさん様

東京都中野区で不動産業・マンション管理業をしています（株）本郷エステート　櫻井と申します。

所有者の一人Aさんが売却に反対しているとのこと、ももたろこさんと別にBさん+αさんは賛成とのことですね。このままの状態での売却はできますが、

1.共有持ち分の売却であれば売却価格はだいぶ下がります。購入者は買い取り専門の業者になるかと思います。

2.区分所有の売却の場合はそれより価格は上がりますが当然1棟売却価格よりずっと低い価格になるかと思います。

共有者・区分所有者の意見の食い違いを解決するのが難しい状態のままですとももたろこさんがおっしゃる
＞「天災によるビルの倒壊」「損害賠償」
のリスクは高まるばかりで心配ですね。

Aさんはそこまでリスク切実に感じられていないのかもしれません。とりあえずの現金収入を得ていたいとか。また、思い入れのあるビルのため手放したくないのか、自分が主導権を持ってとりまとめたいとか・・。
Aさんの理由が分かると対処できる場合もあります。「お子様に贈与された後の売却」など相続対策のご提案も良いかもしれませんね。


Aさん抜きの売却の場合でも（そしてすぐ取り壊しになったとしても）　

1.ビル管理組合の設立
2.管理規約と使用細則の作成　
3.大規模修繕計画の作成(耐震工事見積もり含む）
4.管理費と修繕積立金の別会計と管理総会議事録作成

以上、4点をしっかり見直すまたは、話し合い（管理総会として）を持つことで現時点でのビル資産評価は上がります。
次の購入者はその予算を元にAさんに請求または将来の負担金についての請求権をもつことができるからです。
それにより売却価格も10％から20％は上がるのではないでしょうか。

将来の負担金を現実のことととらえAさんも売却に理解をしてくれることが一番良いですね。

ももたろこさん　とりとめなく記載させていただきました。対応済みかもしれませんが一部でもご参考になれば幸いです。応援しております！

株式会社本郷エステート　櫻井宏和