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京橋総合法律事務所の回答

普通賃貸借契約で契約期間満了を期に解約したい場合と入居者の更新希望について

  • 質問者:大家悩美さん
  • 相談日時:2012/02/14(地域:東京都)
賃貸契約期間についてです。

2009年に3年契約で管理会社に委託し、海外に移住しました。
今年の7月に契約が終わります。

契約期間終了を機に、帰国を考え、
2月に期間満了前後をめどに、解約を打診したところ、

「現在の入居者の方が6月に期間満了を迎えますが、普通賃貸借契約になっておりますので
ご契約者様が更新を希望される場合は更新となります。

貸主様の個人的な都合で退去を希望される場合は、ご契約者様へ
引越しに掛かる費用を負担して、退去頂く事になりますが大丈夫でしょうか?

金額の相場ですが、現在の賃料の6~10ヶ月分掛かかると思います。

なお、退去を貸主側から希望の場合は、6ヶ月以上前に契約者に解約の相談をしないと
いけませんのでご検討のうえ、お早めに連絡頂ければと思います。

明渡しにかかる期間及び費用は、6ヶ月以上の予告期間・引越し費用80~120万円
ぐらいになると思われます」


借主が更新しないとの返答ならば、双方、問題ないと思われましたが、借主に更新の確認もせず、圧力めいた金額表示した、メールに驚きました。


私も勉強不足ではありますが、契約期間が決まっているので、大家の打診があれば、大家が帰ってくるので、更新ができません。などの配慮がなされると思っていました。

また、更新しそうなら、早々に大家のほうにあらかじめ、契約更新をさせていいのか?などの申請してくるべきだと思っていましたが、賃貸経営は、通常はこういうものなのでしょうか?

このメールからいくと、借主が更新しない予定だったとしても、「借主は残りたかった」と会社側で作り上げてしまえば、こちら側はどうやっても払わなければなりません。


たしかに、契約書上には、
「解約しようとする日の6ヶ月前までに協議の上解約日、明け渡しを定めること」
と、ありましたが、「普通賃貸契約」の内容や、上記メールのような負担金額の表示は全くありませんでした。

もちろん、入居している方の契約がまだ先であれば、生活もありますでしょうから、優先していただいていいのですが、契約期間が満了での話なので、強制退去を申し出ているわけではないので、納得がいきません。

契約書の3年という契約は意味がないのでしょうか?

どうか、アドバイスをよろしくお願いいたします。
こちらの内容は、2012/02/14時点の情報です。 閲覧者ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用 いただくようお願いいたします。
京橋総合法律事務所の回答
【回答会社】
弁護士
京橋総合法律事務所
回答日時:2012/02/15
いいね!の数: 1

「普通賃貸借契約になっておりますので
ご契約者様が更新を希望される場合は更新となります。」

これは必ずしも正確ではないですね。
普通借家契約の場合、期間満了時に明渡しを求めるには、
明渡しを求める正当事由が必要になるということであり、
借主が更新を希望すれば100%更新されるということではありません。
借地借家法28条をご参照下さい(参照URL)。

借主と協議がまとまらなければ、正当事由の有無については、
訴訟で争われることになります。
確かに、正当事由に関する裁判所の判断は非常に貸主に厳しいですが、
ご相談者様のように、自分が住む必要性がある場合には、
正当事由が認められるケースが少なからずあります。
当該管理会社は訴訟実務に精通していないため、
「普通借家=更新拒絶不可」と短絡的に考えたのでしょう。

また、正当事由を補完するために立退料を支払うことがありますが、
当該管理会社が述べている立退料の算定根拠は正しくありません。

また、そもそもそのような争いを防ぐため、
定期借家にしておくべきだったというのはそのとおりです。
転勤により賃貸される方は、通常定期借家を選択します。
不動産業者が、貸主のそのような事情を知りながら、
定期借家と普通借家の違いも説明せず普通借家で契約してしまったとすれば、
そのことにも問題がありますね。

いずれにせよ、立退交渉は法律問題ですから、
管理会社、不動産業者に任せることは適切ではありません。
ご自身での交渉が難しいようでしたら、
弁護士に相談されてはいかがでしょうか。

参考URL:http://law.e-gov.go.jp/htmldata/H03/H03HO090.html
大家悩美
お礼コメント
お忙しい中、回答ありがとうございました。
今回を機にいろいろと勉強させていただきました。「勉強不足」(ほんとうにそのとうりだと思います)と批判される方が多い中、きちんと、向き合って回答していただいて、自己嫌悪が増していた中、救われました。地道に生活してきた人間にとって、今回の管理会社のようなメールで多大な額を請求されると「今後、この先も明け渡さない姿勢でいるんだ」とパニックに陥り、「脅威」に感じておりました。
管理会社に落ち度はないとわかっていても、メールの内容も適切に判断していただいて、回答していただいたことに、非常に不安が解消されました。帰国後、住む場所は問題ないので、強行に対応するきはありませんが、いただいたアドバイスをもとに、何年後さきにでも、解約に向け、協議してみます。その後、無理なら、早めに弁護士さんに相談していきたいと思います。(どのくらいの費用がかかるのでしょうか?)しかし、細かいことではありますが、担当の方が、メールでは基本の「いつもお世話になっております。」などの定番のあいさつも全くない業務内容だけのメールを送りつけてくるので、社会的な配慮がかけているのか、こちらをばかにしているのか、とまどっています。

こちらの内容は、2012/02/15時点の情報です。閲覧者ご自身の責任のもと適法性・有用性を考慮してご利用 いただくようお願いいたします。

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